ウーバー物語 序章② UberEats配達パートナーに登録する.
ウーバー物語 序章③ ツイッターでUber専用アカウントを作る。
さて、今まで序章でいろいろ準備を進めてきましたが、いよいよ旅立つ時が来ました。
ウーバーデビューです。
今日からウーバーイーツの配達を始めます。
— さすらい地蔵ちゃこりん@Uber東京配達員 (@chakorin_Yeaaah) 2019年2月2日
キンチョーする(゚∀゚;)#ウーバーイーツ pic.twitter.com/fhFZSFQ9UP
まだ寒さ真っただ中の2月上旬、僕は覚悟を決めて都心へと向かいました。その当時は港区や渋谷区に行かないと注文が少なくて仕事にならないと思っていたのだ。
(実際は23区の殆どの場所で稼働できるくらいウーバーイーツは広まり始めていた時期でした)
家からバイクで走ること1時間。
本当は渋谷駅あたりに行こうかと思っていたのだけど、慣れない大都会を走るのが怖くて少し外れた代官山の駒沢通り沿いにやって来ました。
確かこの辺りにスタンバイしたはずです。
時間はもうすぐ午前11時になろうとするところ。これから昼にかけて徐々に注文が増えていく時間帯だ。
UBERのアプリを起動する。
あとは出発ボタンを押すだけだ。
だがその決心がなかなかつかない。
本当にやるの?
本当に今からやっちゃうの?
大丈夫?自分ちゃんと出来るの?
もう答えは決まっているはずなのに躊躇しまくる情けない僕。
手を見ると緊張で変な汗をかき過ぎてフニャフニャにふやけている始末(笑)
その場でゆっくりと深呼吸する。
よし、行こう!
震える手で出発ボタンを押す。
「ピロリン」
という音と共に世界はたちまちウーバーくえすとのフィールドと化した・・・・・・はずである。
これでいつ敵(注文)が現れてもおかしくない状況だ。
いつだ?
いつ現れるのだ?
僕の勝手な想像では数分もすれば注文が入ると思っていた。
ぴろりろん♪という音が鳴りあたふたとする自分。
どうしよう?
受ける?それとも拒否する?
いや・・・
そして勇気を振り絞って受注のボタンを押しお店へと向かう。
そんな感じの想像をしていたのだが、実際は
うーん、鳴らない。
想像と違って全然鳴らない。
仕事だから鳴らなければ困るのだが、どこかホッとしている自分もいた。
でも10分が過ぎたあたりで疑念が湧いてくる。
ちゃんとアプリ起動してる?
やり方をなにか間違えてないか?
アプリを覗いてみると「乗車を探しています」の文字が見える。大丈夫、ちゃんと動いてるようだ。
こんなもんなのかなぁ~
そういえばドラクエ7でもスタートして最初のスライムが出現するまで小一時間ほどかかったではないか。
そうだ、きっと同じなんだ。
これは
誰もが最初に受ける試練なのだ!
・・・と無理やり思い込むことにした。
※もちろん誰もが受ける試練では無い。鳴る人は1分もしないで鳴ります(笑)
そしてそのまま20分が過ぎ、30分が過ぎた。
最初こそ鳴らない状態にホッとしたけど、時間が経つにつれこの微妙な緊張感に耐えられなくなってきた。
いつまで続くのだ、この状態は?
どうせやるんだから、さっさと鳴っちまえよ。
ただ待っていると言うのは精神的に疲れるものだ。そのうち
「僕はいったい何をやってんだろう? 」
…みたいな情けない気分にもなってくる。
もう無理だ。帰るか?
そうだ、今日はそういう日なんだ。
僕は頑張った。
頑張ったけど鳴らなかったんだ。
しょうがないじゃないか。
まさに逃げ。
お得意の言い訳オンパレードだ。
でもそれで良いのか?
他人から見たら笑っちゃうほどちゃちな覚悟かもしれないけど、自分なりに決心して家を出発したんだろう?
帰ったら今度いつ家から出られるかわからないよ?
また家に引きこもるの?
このまま負け犬のような気分を引きずったまま引きこもるの?
それで良いのかい?
……嫌だ。
それは絶対にイヤだ!
お願い。早く鳴ってぇ!😭😭😭
心の中で絶叫し、自分の弱さに負けまいと必死にもがいているその時、ついに鳴った!
ぴろりろん ぴろりろん♪
来たぁー!!!!!!
ε=ε=ε=(ノ*´▽`)ノ
私は初めて現れたスライムに飛びつきほおずりをしたのであった。
次回は初めての配達(出撃編)です。
初めてのピックはどこのお店でしょうね(*^^*)